世界保健機関(WHO)は,すべての国において,がん対策プログラムに胃がんを含めることを考えて,疾病負担,その他の健康上の優先事項や費用効果分析について地域での熟慮を行った上で,ポピュレーションベースでのHelicobacterpyloriH. pylori)検診と除菌治療プログラムを評価することを推奨している。また,Asia-Pacific Gastric Cancer Consensus, U.S. Gastric Cancer ConsensusやMaastricht IV/ Florence Consensusでは,胃がんの効果的な一次予防策として,ハイリスクの無症状の人々に対するH. pylori検診と除菌治療を推奨している。