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CLINICAL CONFERENCE 症例から学ぶ上部消化器疾患

第33回 胃inflammatory fibroid polypの1 例

石井克憲春間賢末廣満彦勝又諒谷川朋弘浦田矩代河本博文藤田穣綾木麻紀眞部紀明鎌田智有物部泰昌

THE GI FOREFRONT Vol.17 No.1, 13-17, 2021

胃inflammatory fibroid polyp(IFP)は消化管に発生する比較的稀な間葉系の腫瘍であり,一般には何らかの刺激に対する反応性病変で,非腫瘍性疾患と考えられている1)。胃では前庭部に好発し,検診のスクリーニング検査で発見されることが多いが,ときに消化管出血や十二指腸への陥頓による急性症状で発見されることもある2)。胃IFPは亀頭様の特異な形態を示すことでよく知られているが3),稀に悪性病変を疑わせる形態をとることもある4)5)。最近,Helicobacter pyloriH. pylori)感染との関連6),さらに家族集積を認める症例があることから7),platelet-derived growth factor receptor alpha(PDGFRA)geneの遺伝子異常が指摘され8),腫瘍性病変としても捉えられている疾患である。
今回,胃前庭部に発生したIFP症例を提示し,IFPについての最近の話題を概説する。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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