大腸発癌モデルを用いた実験により,腸内フローラが大腸発癌を促進し,無菌状態,抗生物質投与が発癌を抑制することが明らかになった。ヒト大腸癌組織を用いた腸内フローラのメタゲノム解析の結果,Fusobacterium nucleatumが特異的に検出され,組織内に侵入した同菌の癌浸潤,転移との関連が示唆されている。腸内フローラあるいはその代謝物による癌増殖亢進作用,腫瘍免疫抑制作用の分子機構も明らかとなりつつある。
                【特集 腸内フローラ研究の最前線】
              
 1 大腸癌と腸内フローラ
                  掲載誌
                
 
                  THE GI FOREFRONT
                  Vol.13 No.1 18-24,
                  
                    2017
                  
 
                    著者名
                  
  
                          内藤 裕二
                        
 
                    記事体裁
                  
  
                          抄録
                        
 
                    疾患領域
                  
  
                          消化器
                        / 
                          癌
                        
                    診療科目
                  
  
                          消化器内科
                        / 
                          腫瘍内科
                        
 
                    媒体
                  
 
                      THE GI FOREFRONT
                    
 
          ※記事の内容は雑誌掲載時のものです。