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特集 1st GAST SUMMIT JAPAN学術講演会ハイライト

3 炎症性腸疾患病態におけるサイトメガロウイルス感染症の関与

仲瀬裕志

THE GI FOREFRONT Vol.12 No.2, 25-27, 2017

サイトメガロウイルス(cytomegalovirus:CMV)はヘルペスウイルス科 βヘルペス亜科で,800万年以上前から宿主と共存してきた。ほとんどの人が体内にCMVを有しており,生涯潜伏感染している。一番の問題は,免疫抑制状態,特に移植患者やHIV感染者での発症である。CMVは様々な細胞に感染しているが,主な潜伏感染部位はマクロファージ系前駆細胞である。
CMV感染の臨床病理像として消化管潰瘍,網膜炎,動脈硬化があり,その病態の背景にはすべて炎症が関与している。Owl eye signといわれる典型的な病理像が確認できれば診断が可能であるが,この像はきわめて高いCMVの再活性化を伴った場合に認められる。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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