<< 一覧に戻る

特集 炎症性腸疾患を解き明かす─今後の解決すべき問題に向けて─

巻頭言

浅香正博

THE GI FOREFRONT Vol.12 No.1, 19, 2016

私が北海道特定疾患協議会の潰瘍性大腸炎審査委員会の委員長を務めてから20年以上が経過したが,この間,審査書類の増加は信じられないくらい著しい。当初は,1ヵ月20件前後だったのに最近では100件を越えるのが珍しくなくなってきた。わが国の潰瘍性大腸炎の患者数は2014年に約17万人に達しているが,委員長に就任した1994年には約3万5千人であり,約5倍も増えている。私が潰瘍性大腸炎審査委員会の委員になった1984年の患者数は約8千人であり,審査はゆっくりと時間をかけてできたことを思い出す。実に30年間で20倍にも増加しており,クローン病を含めた炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease:IBD)以外でこのような尋常でない罹患率の増加を示した疾患は思い当たらない。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る