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特集1 H. pylori除菌後の諸問題

巻頭言

浅香正博

THE GI FOREFRONT Vol.11 No.2, 17, 2015

今回のJAPANGAST Study Group(JGSG)は第20回の記念すべき会であった。研究会の講演内容は本誌にて特集として掲載をしてきた。特集1を『H. pylori除菌後の諸問題』,特集2を『第20回JGSGハイライト』とした。H. pylori除菌が慢性胃炎にまで保険認可されたことにより,膨大な数のH. pylori感染胃炎患者の除菌が進んでいる。東北大学の藤森研司先生による電子レセプト解析によると2014年5月から2015年4月までの1年間に行われた除菌は約140万件である。呼気試験用薬剤による検査件数も大幅に増加していることに加え,人口10万人あたりに換算すると地域差はほとんどみられない。つまり全国どこでもH. pyloriに対する除菌が行われていると考えられるのである。H. pylori除菌数の増大が新たな問題を引き起こしている可能性がある。すべての症例で除菌が成功するわけではないので,失敗例に対する対策が不可欠である。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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