LECTURES FOR YOUNG AUTHORS
若手研究者のための論文の書き方講座 第14回
THE GI FOREFRONT Vol.10 No.2, 90-91, 2014
「はじめに」この論文の書き方講座も14回を迎えた。何を書こうかと13回までの論文を見直してみたが,論文作成のプロともいえる方々が微に入り細に入り丁寧に指導されているのですばらしいと思いつつ,ほとんど書くことが残っていないことに気づいた。そこで今回は全く別の観点から考えてみることにした。
これまでの連載では英文論文をいかに作成するかについて重点的に述べられており,きわめて理解しやすく説得性のある文章が並べられている。そこで,なぜ英文でなくてはいけないのかについて考えてみたい。私が卒業した1972年当時は,英文で雑誌を読むという習慣はほとんどなかった。『内科』,『綜合臨床』,『最新医学』,『診断と治療』などの和文総合誌から情報を得ており,英文誌からの新しい情報もこれらの和文誌から得ていた。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。