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特集 胃炎についての京都国際コンセンサス会議/若年者除菌について―第19回JAPANGAST Study Groupハイライト―

巻頭言

浅香正博

THE GI FOREFRONT Vol.10 No.2, 11, 2014

今回のJGSGのテーマとして京都コンセンサス会議報告と若年者へのH.pylori対策の2つが幹事会によって選定された。京都コンセンサス会議は,当時日本消化器病学会の理事長をされていた菅野先生が計画,実行されたこれまでわが国では行われたことのない壮大な構想の国際会議であった。その経過については,菅野先生が本号で詳しく述べられている。世界中から胃炎の権威が京都に集まり,小グループに分かれて2日間にわたって議論を行った上,全員投票によりコンセンサスを作成していくというこれまであまり試みられたことのない手法がとられた。これには周到で十分な事前準備が必要であり,菅野先生の超人的ともいえる尽力があって京都コンセンサス会議は見事な成功を収めた。日本消化器病学会の歴史においてもわが国がイニシアティブを取って国際会議を行い,コンセンサスを作り上げたということは歴史に残る快挙といってもよい。名実ともに日本消化器病学会は胃炎研究において世界のトップランナーであることが証明されたのである。まもなくGUTにその詳細が掲載される予定である。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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