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CLINICAL CONFERENCE 症例から学ぶ上部消化器疾患

第20回 Jackhammer食道の1例

村尾高久福嶋真弥眞部紀明中藤流以東田正陽鎌田智有塩谷昭子松本英男平井敏弘畠二郎春間賢

THE GI FOREFRONT Vol.10 No.2, 5-9, 2014

嚥下困難を主訴とする食道運動機能障害は,アカラシアがよく知られているが,食道体部の異常収縮を示すnutcracker食道もその1つである。nutcracker食道のうちで,さらに食道の強収縮を示すものがjackhammer食道として亜型分類されている1)。jackhammer食道は稀な疾患であり,その病態や治療が十分には検討されていない。最近開発された高解像度内圧検査(High-resolution manometry:HRM)は,食道運動機能の評価に極めて有用な検査法である。今回,HRMで診断することができたjackhammer食道症例を経験したので,若干の考察を加え報告する。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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