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特集 Young at HEART ~若々しい心臓であり続けるために~

心臓アンチエイジングのための運動療法・食事療法

原田和昌

アンチ・エイジング医学 Vol.17 No.3, 25-30, 2021

当センターの心臓の剖検結果から,中年期以降多発する心疾患には左室肥大,心筋梗塞が多く,高齢者に特有の心疾患には変性型大動脈弁閉鎖不全,石灰化大動脈弁狭窄症,心房細動,刺激伝導障害などが多かった。これらは心疾患であると同時に,心臓や血管の加齢による変化とも考えられる。また剖検結果からみた血管の動脈硬化はリスク因子がなくても年齢とともに進行する。男性で動脈硬化は若年より徐々に進行するのに対して,女性では閉経の頃までは軽微であるが,閉経後は急速に進行し80歳代で冠動脈は男性に近づき,脳動脈は男性を追い抜く。また,加齢により血管の石灰化がしばしばみられ,大動脈のスティフネスが増大する。心臓に関しては,明らかな心疾患のない高齢者においても左心室が年齢とともに縮小し,求心性リモデリングが起こる。さらに,加齢により左室収縮能の保たれたheart failure with preserved ejection fraction(HFpEF)が増える。
「KEY WORDS」eNOS,α-Klotho・FGF23 システム,オメガ3脂肪酸,AMPK,ケトン体

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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