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エイジングサイエンス

腸のバリア機能は加齢でも維持されている―健常者と過敏性腸症候群(IBS)の包括的研究

加藤紗優里永井竜児

アンチ・エイジング医学 Vol.16 No.6, 78-80, 2020

現在,世界中で高齢者人口が年々増加しており,医療費もそれに応じて増加している。胃腸管や免疫系の加齢に伴う機能低下は易感染性の要因になると考えられている。特に腸管粘膜の免疫機能も老化によって低下することがわかっている。実際,マウスやラット,ヒヒにおける研究では,年齢とともに腸管傍細胞の透過性上昇がみられることから,腸管のバリア機能は老化とともに減少し,有害物質の吸収により炎症や感染リスクが上昇する可能性が示唆されている。しかしヒトにおいては,年齢に伴う小腸・大腸のバリア機能の変化に関する研究はほとんど行われていない。
そこで年齢に伴う腸のバリア機能の変化を調べる目的で,高齢者における腸の透過性が変化するかを調査している。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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