特集 アスリートに学ぶアンチエイジング
マスターズ世界最高齢男女金メダリスト(世界記録保持者)の食から学ぶ
アンチ・エイジング医学 Vol.16 No.1, 28-34, 2020
まず,マスターズスポーツについて解説する。広義では「生涯スポーツのこと」で,マスターズスポーツには競技スポーツと健康スポーツの両方が含まれる。マスターズスポーツの競技会では,陸上競技や水泳競技のような記録を競う競技では年齢区分別最高記録が存在し,その記録を更新することも,しばしばマスターズスポーツの1つの目標となっている。マスターズスポーツにおける健康スポーツの祭典としては,わが国では,原則60歳以上が対象の「全国健康福祉祭(ねんりんピック)」が1988年10月に第1回が開催されて以来続いている。一方,競技志向の高いシニア世代を対象としたスポーツの祭典としては,「日本スポーツマスターズ」が2001年9月に第1回が開催されている。世界大会は1985年に第1回大会が開催された。現在の男女それぞれの最高齢アスリート記録は,日本人で,陸上競技100mの世界記録保持者(男性107歳,2018年記録),水泳自由形(背泳ぎ)の世界記録保持者(女性105歳,2019年9月で現役引退)である。
「KEY WORDS」マスターズ最高齢世界記録保持者,エネルギー摂取,タンパク質,ビタミンD,パーフェクト栄養型の食事(主食,主菜,副菜,牛乳・乳製品,果物をそろえた食事)
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。