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巻頭言

Keith Blackwell

坪田一男

アンチ・エイジング医学 Vol.16 No.1, 10-19, 2020

Keith Blackwell先生は,エイジング研究の大家である。ボストン・ハーバードメディカルスクールの遺伝子学の教授で,mTORシグナル伝達経路およびストレスシグナルの研究家として知られている。ご存知のように,アンチエイジングの基本はカロリー制限にある。カロリー制限,すなわちエネルギー代謝を変えることによりエイジングをコントロールするという方法で,この食物によるストレスシグナル伝達とmTORシグナル伝達経路の研究はエネルギー代謝と直接関係し,非常に興味深く世界が注目している。
第13巻第4号(2017年8月号)でインタビューしたJoan Mannick先生は,ノバルティス社から分社してresTORbio, Inc. を作り,mTORシグナル伝達経路をラパマイシンで下げる臨床研究を行ったが,残念ながらうまく行かなかった。しかし,このmTORシグナル伝達経路を少し下げることにより,疾患を治したり寿命を長くしたりすることは依然可能性があり,大変注目されている。では,Keith Blackwell先生の最近の知見をお聞きください。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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