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特集 胆汁酸とアンチエイジング

胆汁酸代謝調節によるメタボリックシンドロームの予防

川島えり上野碧葉渡辺光博

アンチ・エイジング医学 Vol.15 No.2, 49-55, 2019

肝臓でコレステロールから合成される胆汁酸は,単に脂質の消化吸収を促進するだけでなく,生体内シグナル伝達分子として全身の代謝を調節している。胆汁酸をリガンドとする核内受容体であるfarnesoid X receptor(FXR)と,Gタンパク質共役型受容体(GPCR)であるTGR5/M-BARを介するシグナルは,脂質,糖質,そしてエネルギー代謝に関与する。これらの胆汁酸を介した全身への代謝調節に腸内細菌が密接に関わっていることも近年明らかになっており,本稿では胆汁酸代謝から腸内細菌との相互作用によるメタボリックシンドローム治療について解説する。
「KEY WORDS」胆汁酸,生活習慣病,糖尿病,腸内細菌,胆汁酸吸着レジン

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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