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特集 女性ホルモンとアンチエイジング

婦人科疾患以外が主訴での漢方服用により更年期の月経が再開した例

結城奈美枝渡邉優子中川元

アンチ・エイジング医学 Vol.14 No.3, 61-65, 2018

更年期世代(40~50代)の女性が訴える種々の症状(婦人科疾患以外の症状を含む)それぞれに合った漢方薬を処方すると,閉経していたはずの月経が思いがけず突然始まったり,不安定だった月経周期が順調に戻ることがある。婦人科で処方される更年期症状の女性への漢方は,加味逍遙散,当帰芍薬散,桂枝茯苓丸などが多いが1)-3),前述した現象は,普段はあまり婦人科では使用しない各漢方処方が,女性ホルモンの減衰によって生じた何らかの不具合を一時的に緩和した可能性があるといえる。更年期に使える可能性のある漢方処方を増やすことで,更年期の減退する女性ホルモンによって生じる心身の変化を少なくして,この移行期を快適に過ごすことができれば生活の質(quality of life:QOL) を維持することにもなる4)
本稿では,人生100年時代に入り「健康寿命の延伸」が課題の現在において,前更年期から後更年期のそれぞれのシーンで漢方薬の可能性を追求し,アンチエイジングや予防医学への応用を,「婦人科疾患以外」が主訴である患者症例を通して検討した。
「KEY WORDS」更年期,閉経,月経再開,漢方,女性ホルモン

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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