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誌上ディベート

睡眠薬の是非

小曽根基裕内海智博須田将吉清水逸平南野徹

アンチ・エイジング医学 Vol.13 No.6, 69-79, 2017

今回のバトルは「睡眠薬を使うか? 使わないか?」大変興味深いテーマだ。もちろん睡眠薬を使わないで最高の睡眠がとれればよいが,以下の2択になったらどちらを選ぶかという問題が残る。
1)睡眠薬は使ったが,よく眠れて,QOL が改善した。
2)睡眠薬は使わないが,途中覚醒も多く,睡眠時間も短くなった。
アンチエイジングの立場からは,やはりなんとか睡眠薬を使わずに良質な睡眠をとっていきたい。運動をする,食べすぎない,飲みすぎない,ストレスをマネージする,夜はコンピューターをしないでブルーライトを避ける,などなどの工夫が必要だ。それでも海外出張など時差がある場合は,睡眠薬を使うのも一つの方法だ。現在,サプリメントとしてメラトニンと新しい薬のオレキシン阻害薬が自然な睡眠をもたらすために開発され,自分もこの2つは海外出張には欠かせないものになっている。ということで,自分としては必要があるとき(時差とか)は,上記のサプリメントと薬剤は使ってもいいと思っているのだ。皆様はどう考えますか?

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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