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T細胞老化の分子機構

アンチ・エイジング医学 Vol.13 No.3, 28-34, 2017

加齢に伴った免疫機能の変化は免疫老化と呼ばれている。免疫老化により自然免疫系と獲得免疫系の両方が変化するが,特に顕著な変化は抗原特異的な獲得免疫応答の低下である。獲得免疫は主にT細胞とB細胞によって担われているが,T細胞が強く老化の影響を受ける。T細胞の分化の場である胸腺は加齢に依存した組織変化を示し,ヒトでは胸腺は思春期をピークとして徐々に萎縮し,老年期になるとほとんど脂肪組織に置き換わってしまう。そのため,老年期では新たなT細胞の供給が著しく低下する。老年期におけるT細胞の供給減少を補うため,生体はT細胞をホメオスタティック増殖(homeostatic proliferation:HP)させてT細胞プールを維持するが,過剰なHPはT細胞の老化を誘導し,免疫システムの異常を引き起こす可能性がある1)
「KEY WORDS」免疫老化,T細胞老化,Menin,Bach2,SASP

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抄録