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誌上ディベート

歩く?走る? 10歳若返る「インターバル速歩」―その背景とエビデンス―

能勢博

アンチ・エイジング医学 Vol.11 No.6, 70-75, 2015

「はじめに」「歩く?走る?」どちらが中高年者にとって体力向上,健康増進に効果的か,という編集部の企画なら,個人が歩くことで「ややきつい」と感じる運動強度(きつさ)に達すれば「歩く」でよい,一方,それに達しなければ「走る」のがよい,が私の答えである。以下,その理由を述べよう。
「なぜ体力か?」図1に加齢と生活活動度の関係を示す。生活活動度は「体力」を表していると考えてよい。我々の体力は20歳代をピークとし,30歳以降は10歳加齢するごとに5~10%ずつ体力は低下する。そして,体力が20歳代の30%以下になると,自立した生活ができなくなり要介護状態となる。この体力の低下は運動不足だけのためではなく,顔にしわがよったり,髪の毛が薄くなるのと同じメカニズムで筋肉の委縮が進行する1)。これを「老人性筋委縮症(サルコペニア)」と呼ぶ。

歩く?走る?/坪田一男
・歩く/能勢博
走る/田中宏暁

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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