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誌上ディベート

歩く?走る?

坪田一男

アンチ・エイジング医学 Vol.11 No.6, 69, 2015

今回のバトルも非常に面白い! 歩くか走るか? 四肢動物だと歩くより走るほうが圧倒的にエネルギーを使うので,距離当たりの消費エネルギーは増大するが,ヒトは面白いことに速度によってそれほど距離当たりの消費エネルギーは変わらない。なので,5km歩いても走っても同じくらいのエネルギー消費になる。しかし,時間のかかり方は変わる。歩けば大体1時間かかるが,走れば30~40分だ。当然走るほうが時間が短いので,時間に制限のある人が効率的に運動しようとしたら“走る”ということになるだろう。しかし,この課題に対して能勢 博先生,田中宏暁先生が明快な回答をされている。すなわち,“ちょっときついと思える程度に運動することが大事”“あまりにきつい運動は楽しくない”ということだ。実際に最近の研究でも,脈拍数を少し上げる(ちょっときつい運動)で効果が得られると報告されており,これは本当にわかりやすい指標だ。僕もお二人の先生の指導を外来で活用させていただいていて,ご高齢の方には“インターバル歩行をしましょう”,若い人には“スロージョギングをしましょう”と使い分けている。さて,あなたはどっち派ですか?

・歩く?走る?/坪田一男
歩く/能勢博
走る/田中宏暁

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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