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総説

レドックスストレスを感知するイオンチャネルTRP

Sensing of Redox Stress via TRP Channels

黒川竜紀森泰生

アンチ・エイジング医学 Vol.11 No.5, 73-80, 2015

「はじめに」分子状酸素(O2)は我々の生命活動に必要不可欠である一方,生体に取り込まれたO2の一部はスーパーオキサイドアニオン(O2・-),ヒドロキシラジカル(OH),過酸化水素(H2O2)などのO2より反応性の高い活性酸素種(reactive oxygen species:ROS)に変化する。また,O2はこれら以外にも,一酸化窒素(NO)や過酸化亜硝酸(ONOO-)などの活性窒素種(reactive nitrogen species:RNS)の基質となることも知られている。ROSは,電離放射線,細胞障害性薬物,細菌やウィルスなどの外的因子だけでなく,ミトコンドリアの電子伝達系を介した呼吸反応やNADPHオキシターゼ(NOX)などからも生体内で発生する。ROSは,DNAや脂質,タンパク質に対する酸化障害により,細胞の機能障害を引き起こす一方で,さまざまな生体内の成分と反応し,代謝を制御する。
「Key Words」TRPチャネル,酸化ストレス,Ca2+シグナル,細胞死,炎症

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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