アトピー性皮膚炎(atopic dermatitis;AD)は,小児においては乳幼児期に発症するフェノタイプが最も多く,2~3割は成人期へもち越すことが報告されている1).さらに,傷害された皮膚がアレルギー疾患への扉を開けて加速させていく,すなわちアトピーマーチのきっかけになることが明らかとなるにつれ,皮膚こそがアレルギー疾患発症予防のターゲットではないかという期待が高まっている2)