アトピー性皮膚炎(AD)のかゆみの本態は長らく不明であった.しかし近年,かゆみのメディエーターとしてサイトカインが,なかでもIL-4,IL-13,IL-31,IL-33などのType2サイトカインがきわめて重要な役割を果たしていることが,動物実験,臨床データから徐々に明らかとなってきた.IL-31やIL-33のシグナルをブロックする生物学的製剤は,ADに対し現在治験中である.それらの治験データを通し,IL-31,IL-33のADにおけるかゆみメディエーターとしての意義・関与程度の解明が期待される.
「KEY WORDS」IL-31,IL-33,抗IL-31RAヒト化モノクローナル抗体,タイプ2炎症,EASI
「KEY WORDS」IL-31,IL-33,抗IL-31RAヒト化モノクローナル抗体,タイプ2炎症,EASI