国内研究施設紹介
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科皮膚病態学
皮膚アレルギーフロンティア Vol.18 No.3, 44-45, 2020
長崎大学医学部は,安政4年(1857年)オランダ軍医ポンペにより開設された海軍医学伝習所を前身とする日本最古の西洋医学校です.皮膚科学教室は1914年,長崎医学専門学校外科学講座より皮膚科泌尿器科学教室として独立,以来100年以上の歴史を有しています.1945年8月9日,医学部のほぼ真上で炸裂した原子爆弾によって壊滅的打撃を受けたあとに復興を遂げ,1961年に皮膚科学講座が独立し,野北道夫先生が第9代教授として就任されました.そこでアレルギー,感染症(真菌感染症),代謝異常,皮膚腫瘍,皮膚生理学に関する研究が展開されます.第10代教授吉田彦太郎先生はアトピー性皮膚炎と家塵ダニ抗原の研究,第11代教授片山一朗先生は皮膚免疫アレルギーに関する研究,第12代教授佐藤伸一先生は全身性強皮症の研究,第13代教授宇谷厚志先生が細胞外マトリックスの研究を展開されました.2018年5月に第14代教授として室田浩之が就任しCreative professionalをモットーに特色ある研究を行っています.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。