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特集 食物アレルギー

4 経皮感作と食物アレルギー

猪又直子

皮膚アレルギーフロンティア Vol.18 No.2, 25-30, 2020

近年,食物アレルギーの発症機序に経皮感作が関与することが明らかになった.アトピー性皮膚炎乳児に発症する食物アレルギーは,障害された皮膚バリアからの抗原曝露が,アレルギー感作を誘導すると考えられている.また,成人期では,食品を素手で触る調理に関連した「職業性」や,食物成分を用いる美容施術によって生じる「美容性」に経皮感作が生じ,食物アレルギーが発症する.この2つのカテゴリーはいずれも食品が感作源となるが,最近,動物が感作源となる新たなカテゴリーに注目が集まっている.ダニ刺咬後の獣肉アレルギーと,クラゲ刺傷による納豆アレルギーでは,動物刺傷を介した経皮感作が生じ,生物学的に近縁関係にない動物間の交差反応が生じる.
「KEY WORDS」経皮感作,食物アレルギー,アトピー性皮膚炎,α-galアレルギー,ポリ-γ-グルタミン酸アレルギー

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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