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特集 薬疹はどこまでわかったか?

5 新規薬剤による‘薬疹’

金岡美和相原道子

皮膚アレルギーフロンティア Vol.15 No.2, 23-27, 2017

近年,糖尿病の新規治療薬として,DPP-4阻害薬やSGLT2阻害薬の使用が増加している.両薬剤とも通常のアレルギー性の薬疹とは異なる皮疹の出現がみられる.DPP-4阻害薬では,薬剤関連水疱性類天疱瘡の報告が相次いでいる.炎症所見に乏しく,比較的軽症で,薬剤の中止や少量のステロイド内服で消退することも多い.自己抗体の検索では,抗BP180(NC16a)抗体が陰性の症例で,全長BP180 ELISA法で陽性となる例が約半数みられる.SGLT2阻害薬では,販売開始後,重症薬疹の発症が危惧されたが,その後粘膜疹を伴うような重症型の報告はなく,重症のアレルギー性薬疹が多い薬剤という認識は改められつつある.
「KEY WORDS」DPP-4阻害薬,SGLT2阻害薬,全長BP180 ELISA法

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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