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特集 膠原病はどこまでわかったか?

膠原病の皮膚病変の治療トピックス

茂木精一郎

皮膚アレルギーフロンティア Vol.15 No.1, 27-30, 2017

膠原病(全身性強皮症や全身性エリテマトーデスなど)の皮膚病変は,診断や治療効果判定の重要な指標となる症状であり,皮膚科医の果たす役割は大きい.さまざまな皮膚病変を見逃さずに正しく評価することによって,早期診断・早期治療が可能となる.新たな治療薬であるエンドセリン受容体拮抗薬とヒドロキシクロロキンは,これまでに難治であった膠原病の皮膚症状(強皮症の手指潰瘍やエリテマトーデスの皮膚症状)に対して有用であるが,副作用には注意を要する.また,強皮症の末梢循環障害に対するボツリヌス毒素治療の効果が今後期待される.
「key words」全身性強皮症(SSc),全身性エリテマトーデス(SLE),手指潰瘍,エンドセリン受容体拮抗薬,ボツリヌス毒素,ヒドロキシクロロキン

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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