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国内研究施設紹介

大阪市立大学大学院医学研究科皮膚病態学 難治性皮膚疾患の臨床・研究拠点を目指して

鶴田大輔

皮膚アレルギーフロンティア Vol.14 No.1, 52-53, 2016

大阪市立大学医学部は,大坂夏の陣の時に真田信繁の本陣となった茶臼山と,日本最大の超高層ビル「あべのハルカス」に面した新都心,阿倍野に立地します.最寄り駅の天王寺は8つの鉄道のハブにあり,毎日多数の人々が行き来します.このような歴史とモダンが混在した場所で,大阪市立大学皮膚病態学(皮膚科)は「難治性皮膚疾患の臨床・研究拠点」を目指して研究に励んでいます.現在,4つのグループで研究を進めています.
「自己免疫性水疱症の病態解明と治療法の開発」類天疱瘡はヘミデスモゾーム構成分子BP180が自己抗体で壊されて生じると考えられています.われわれは,これまで主にlive cell imagingを用いて水疱性類天疱瘡の発症機序解明研究を行ってきました.これまで水疱性類天疱瘡では,自己抗体がBP180に結合後,補体活性化→好中球遊走→蛋白分解酵素による分解という一連の流れで水疱形成が生じると考えられてきましたが,われわれは自己抗体がBP180の細胞内へのマクロピノサイトーシスを引き起こし,その結果,細胞接着力が弱くなること,そして,そのうえで蛋白分解酵素が働くことにより水疱ができるということを解明しました.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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