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特集 真菌とアレルギー

マラセチアと脂漏性皮膚炎・アトピー性皮膚炎~どこまで関与しているか? どのような機序で関与しているか?~

Skin microbiome, Malassezia and seborreich dermatitis/atopic dermatitis

杉田隆張音実

皮膚アレルギーフロンティア Vol.14 No.1, 19-22, 2016

「Summary」マラセチアはヒト皮膚に最も優位に存在する常在真菌であるが,脂漏性皮膚炎やアトピー性皮膚炎(AD)の原因あるいは増悪因子となることがある.脂漏性皮膚炎では,マラセチアが産生するリパーゼが皮脂を分解し,その分解産物であるオレイン酸により炎症が惹起される.ADでは,さまざまなマラセチアアレルゲンがTh2免疫応答の誘導を介してADの増悪に関与すると考えられる.しかしながら不明な点も多く,マラセチアの各々の疾患への関与について現状での知見を述べた.
「はじめに」
「1.皮膚マイクロバイオームとしてのマラセチア1,2)」ヒトは多種多様な微生物と共生している.その数は約100兆であり,これはヒト細胞数,60兆を大きく上回る.最も多く存在する部位は腸管であるが,皮膚はそれに続く.細菌叢は部位によって大きく異なる.
「KEY WORDS」マラセチア,リパーゼ,アレルゲン,脂漏性皮膚炎,アトピー性皮膚炎

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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