<< 一覧に戻る

写真で学ぶアレルギー

これが関節症性乾癬だ!~FDG-PET/CT画像~

髙田智也

皮膚アレルギーフロンティア Vol.13 No.1, 57, 2015

Point!「爪・頭部・臀裂部に皮疹を有する乾癬患者では潜在する無症候性関節炎に注意.」
18FDG-PET/CT(positron emission tomography/computed tomography)は,おもに悪性腫瘍の検索や,転移,再発の診断を目的として施行されているが,関節リウマチやサルコイドーシスなどの炎症性疾患の病勢の評価にも有効である.高知大学ではPET/CTを用いて乾癬患者の関節炎の評価を行っており,PET/CTは症状のある症候性関節炎のみでなく無症候性関節炎の検出が可能であること(図1),FDGの集積パターンから付着部炎と滑膜炎の鑑別も可能であること(図2)を報告してきた1).現在,われわれはPET/CTで検出し得た自覚症状のない関節症性乾癬(無症候性PsA)患者の臨床的・血液学的特徴について解析を行っている.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る