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写真で学ぶアレルギー

これがDIHSの顔の膿疱だ!

水川良子

皮膚アレルギーフロンティア Vol.11 No.1, 52-52, 2013

「Point!」「脂漏部位, ことに口囲から下顎にかけて好発する粟粒大前後の膿疱」「1. 臨床所見」薬剤過敏症症候群(DIHS)では, 顔面は全体に腫脹し眼囲を避けたびまん性の紅斑を認め, その分布は脂漏性皮膚炎様に類似する. 躯幹四肢には小紅斑が播種状に多発し紫斑を混じる. 高熱が続く症例などでは, 経過中に顔面および躯幹に膿疱が出現することがある(図1). 膿疱は通常みられる毛嚢炎よりも小型で, 鼻唇溝や鼻翼などに生じやすく, 鱗屑を伴い口囲皮膚炎に類似する(図2). 顔面の腫脹の軽減とともにすみやかに紅斑, 膿疱は消退し, 色素沈着は残さないことが多い. 膿疱の組織所見では, 毛嚢一致性にリンパ球を主体とした稠密な細胞浸潤を確認し, 好中球は散見される程度であった(図3). 無菌性膿疱でもあり, DIHSの1症状として毛嚢が標的になった結果と考えられる. 「2. 鑑別のポイント」分布からは脂漏性皮膚炎や口囲皮膚炎が鑑別になる.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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