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皮膚病変から学ぶアレルギーの鑑別

主訴:発熱と全身の皮疹

水谷仁水野みどり

皮膚アレルギーフロンティア Vol.9 No.1, 65-67, 2011

症例
患 者:60歳代男性.
主 訴:発熱と全身の皮疹.
家族歴:特筆すべきことなし.
既往歴:洞不全.
現病歴:受診数日前4月末に山菜採りのため三重県南部の山に入山.5月初旬の受診前日より38度の発熱と全身に瘙痒性紅斑が生じ,近医を受診.紹介受診,入院となる.
 白血球,好中球増加とCRP高値,軽度肝機能障害,フェリチンの若干の上昇を認めた.

現 症:体幹,四肢に淡い紅色丘疹を播種状に認め,手掌に紅斑を認めた(図1).

表在リンパ節は触知しなかった.

質問 Question
①診断は?
②鑑別診断は?
③必要な検査,治療は?

Answer:日本紅斑熱

1 診断 Diagnosis

 山への入山の既往,全身に孤立性の丘疹病変をびまん性に認め(図2),全身の検索にて右膝に5mm程度のわずかに痂皮を伴う硬結性丘疹を認める(図3).手掌に紅斑を認めること,Rickettsia japonicaのPCR検査は急性期の血液では陰性であったが,皮膚PCRは陽性であることから日本紅斑熱と診断した.

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