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米国整形外科学会(AAOS)

米国整形外科学会(AAOS)

稲葉裕齋藤知行

Arthritis―運動器疾患と炎症― Vol.11 No.2, 48-49, 2013

 2013年3月19日~23日まで,米国イリノイ州シカゴのMcCormick Place Convention Centerで米国整形外科学会(American Academy of Orthopaedic Surgeons;AAOS)の2013年Annual meetingが開催された.例年は,米国整形外科基礎学会(Orthopaedic Research Society;ORS)と同じ場所で続けて開催されるのであるが,今年はORSが2月にサンアントニオ(米国テキサス州)で開催されたため,AAOS単独での開催であった.シカゴの気温は例年よりも低く,初日は雪がぱらつくなかでの開催となった.2日目からは雪は降ることはなかったが,気温は日中でも氷点下という非常に寒い状況であった.しかし学会は,外の気温を感じさせないほど熱く,参加者も約3万5千人という非常に大規模な学会であった.米国の整形外科関連の最も大きな学会であり,参加者は世界各国から集まった.今年は,825題の口演と580題のポスターが採択され,28のシンポジウム,217のInstructional courseが行われた.

 まず今回のAAOSで目を引いたのは,参加受付,ポスター展示などが行われたホールの中央に大きなギプスの山が作られていたことであった.

米国では毎年200万人の骨粗鬆症による骨折患者がおり,2025年までには年間250億ドルの医療費がかかることが予測されているようで,このギプスの山は骨粗鬆症による骨折をなるべく防止するために,50歳を過ぎて骨折の既往があれば骨量測定をするように訴えかけるものであった.米国では高齢女性のわずか15%未満しか骨量測定をしていない現状があるため,これを打開しようとしたキャンペーンである.また機器展示も非常に大きな展示場で600社以上の展示が行われた.日本ではなかなか手に入らないような手術機器も多く,それらを実際に手にとって見られるのは貴重な経験であった.またRobodoc®やMAKOplasty®を用いたロボット手術のデモも行われ,非常に興味深かった.

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