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Arthritis Topics
ライデン紀行 第3回 Leiden University Medical Centerで学んだこと(4)
掲載誌
Arthritis―運動器疾患と炎症―
Vol.9 No.3 58,
2012
著者名
大村浩一郎
記事体裁
連載
/
全文記事
疾患領域
膠原病・リウマチ性疾患疫
/
骨・関節
診療科目
整形外科
/
リウマチ科
媒体
Arthritis―運動器疾患と炎症―
modified Total Sharp Score(mTSS)またはSharp/van der Heijde score(SHS)は,関節破壊の進行を評価するうえで最も頻用されている関節リウマチのX線評価法である.関節破壊「進行」と断ったのは,mTSSはあるポイントでの関節破壊程度評価に用いることも可能であるが,基本的にはある期間における進行(場合により改善)を2つ以上の時点でのX線画像を比較しつつ評価することが重要であるからである.たとえば,ある介入試験を行った0週と52週で評価した場合,関節裂隙狭小化(joint space narrowing;JSN)score 0→1はJSN 2→3と同じ意味合いなのである.なお,手指PIP関節などは評価が難しいため保守的にとる傾向にあり,明らかな狭小化ととる場合は2点以上,そうでない場合は0点ととり,極力1点を避ける傾向にある.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。