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Orthopractice―私の治療法 関節リウマチへのメトトレキサート処方

総論

山本一彦

Arthritis―運動器疾患と炎症― Vol.9 No.1, 12-13, 2011

 関節リウマチ(RA)の治療として第一に選択せねばならない抗リウマチ薬(DMARDs)のなかで,メトトレキサート(MTX)は中心的な薬物であり,とくに欧米では,予後不良因子をもち持続性の関節炎が予測される症例には最初に使用すべき薬物とされている.また,2010年に出されたACRとEULARのRA分類基準では,RAを可能な限り早期に診断し,持続的関節炎や骨びらんに至る可能性の高い症例に対しては,最も効果の期待できるMTXを開始することにより関節破壊を阻止しようという方向性を明確にしている.

 しかし,欧米に比べてわが国でのMTX処方を取り巻く環境は,その歴史的な経緯を含めそれほど単純ではない.とくに副作用との関係では,腎機能低下症例,肺疾患合併症例などに注意深い配慮が必要であるし,最近では肝炎ウイルスのキャリアを含めた感染症例への投与も慎重に考えるべきとの考え方が出てきている.本コーナーではこれらの点について,それぞれの第一人者の先生方に処方上の注意点や問題点を議論いただくことにする.



東京大学大学院医学系研究科内科学専攻
アレルギーリウマチ学教授
山本一彦 Yamamoto Kazuhiko

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