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閉塞性動脈硬化症重症下肢虚血に対する下腿動脈バイパス術:救肢のための「最後の切り札」

Angiology Frontier Vol.14 No.3, 1-5, 2015

閉塞性動脈硬化症は,軽症例と重症例において全く異なる症状,および下肢の予後を示す疾患である。軽症例である間歇性跛行症例では,薬物療法,運動療法を主体にして最大歩行距離を延長させるよう指導していくこととともに,悪性腫瘍より悪いとされている生命予後を改善させる生活様式の指導や抗血小板薬その他の薬物療法を長期間続けていくことが肝要といわれている。一方,下肢安静時痛や足部潰瘍,壊死を伴う重症例では,即座に適切な診断,治療を開始することが必須となる。本稿では,この重症下肢虚血におけるリスク,診断法から足を救い命を救うための「最後の切り札」ともいうべき下腿動脈バイパス術について解説する。
「1 閉塞性動脈硬化症―重症下肢虚血とは?」虚血が高度になり下肢末梢の組織の存続維持が不可能になってくる状態であり,一般的には安静時痛,潰瘍・壊死の形成がその主要兆候となる。ただし,これらの組織障害が本当に血流低下からくるものなのかどうか,正確に診断しなければならない。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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