「Summary」インクレチン関連薬はグルカゴン様ペプチド(GLP)-1受容体作動薬, ジペプチジルペプチダーゼ(DPP)-4阻害薬に分けられ, 血糖降下作用だけではなく, 他臓器に対する多面的な効果(膵外作用)も注目されている. 腎臓に対する作用もそのうちの1つであり, その作用は尿細管におけるナトリウム再吸収抑制, また近年では抗酸化・抗炎症といった新たな作用が発見されている. 腎保護に関しては, 血糖降下薬として血糖低下による腎保護効果が期待されるが, さらにナトリウム再吸収抑制作用によるナトリウム利尿が血圧低下につながり, また抗酸化・抗炎症作用による腎保護効果が期待される. 「はじめに」インクレチン関連薬は, 近年新たな糖尿病治療薬として登場し, 現在の実臨床の半数以上の患者に使用されていると推測される. インクレチンは, グルカゴン様ペプチド(glucagon-like peptide; GLP)-1とグルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド(glucose-dependent insulinotropic polypeptide; GIP)の2種類存在するが, 現在市販されている薬剤としてはGLP-1受容体作動薬とジペプチジルペプチダーゼ(dipeptidyl peptidase; DPP)-4阻害薬がある.
特集 インクレチンと心血管障害
インクレチン関連薬の腎保護作用
掲載誌
Angiology Frontier
Vol.12 No.1 45-51,
2013
著者名
小寺 亮
/
四方 賢一
記事体裁
抄録
疾患領域
腎臓
/
糖尿病
診療科目
老年科
/
神経内科
/
糖尿病・代謝・内分泌科
/
一般内科
/
泌尿器科
/
腎臓内科
/
循環器内科
媒体
Angiology Frontier
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

