<< 一覧に戻る

目でみる血管障害

血管障害における流体力学的アプローチの果たす役割<Ⅱ>―in vivoシミュレーションを目指した試み―

大島まり

Angiology Frontier Vol.11 No.3, 1-5, 2012

「はじめに」血管障害において, 血流によって引き起こされる力学的刺激が血管内皮細胞に影響を与え1), 細胞の形態変化に伴って機能が変化するメカノトランスダクションが病変の発症や進展に重要な役割を果たすことが指摘されている2). このような血流の血行動態を把握するためには, 医用画像と数値シミュレーションを組み合わせる医用画像に基づく3次元形状モデリングと血流シミュレーション(image-based modeling and simulation)3)4)が有用な手段であり, 近年着目されている5). 本稿では2回にわたり血流シミュレーションを取り上げ, 血流障害における流体力学的アプローチについて解説している. 前号(Vol.11 No.2)では血流の流体力学的な特徴をまとめ, 脳動脈瘤を例に, 医用画像と血流シミュレーションを組み合わせることによって得られる血管形状に起因する血行動態や流体力学的因子の関係についてまとめた. 2回目にあたる本号では, 臨床応用を目指し, より生体に近い血流状況を再現するためのin vivoシミュレーションの最近の動向について紹介する.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る