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特集 リン吸着薬―CKD-MBD,広がる治療選択―

クエン酸第二鉄製剤の臨床成績

Clinical results of the ferric citrate preparation

徳本正憲平方秀樹

Nephrology Frontier Vol.14 No.4, 34-40, 2015

「SUMMARY」我が国で最も新しいリン吸着薬であるクエン酸第二鉄は,成分の第二鉄が食事由来のリンと消化管内で結合してリンの吸収を抑制する.クエン酸第二鉄は,保存期を含むすべての慢性腎臓病患者において,血清カルシウム濃度を上昇させずに血清リン濃度を低下させ,さらに鉄も補充して,鉄欠乏に起因する貧血を改善させるとともに血清FGF23 濃度も低下させるため,慢性腎臓病における心血管病を改善させる可能性がある.
「Ⅰ はじめに」腎機能が低下した慢性腎臓病(CKD)患者は,体液中にリン(P)が蓄積しやすい.蓄積したPを低下させるために,骨細胞からfibroblast growth factor-23(FGF23)が分泌され,尿中へのP排泄を促進させるとともにビタミンDの活性化を抑制し,腸管からのPの吸収を抑制するが,最終的にはネフロン数およびKlothoの減少によってPの蓄積が抑制できなくなるため,GFRが30mL/min以下に低下すると血清P濃度が上昇してくる.
「KEY WORDS」クエン酸第二鉄,リン,鉄,貧血,FGF23

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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