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特集 リン吸着薬―CKD-MBD,広がる治療選択―

総説:従来のリン吸着薬の得失

Benefit and harm of classical phosphate binders

濱野直人深川雅史

Nephrology Frontier Vol.14 No.4, 22-26, 2015

「SUMMARY」古くから販売されているアルミニウムゲルに始まり,最新のクエン酸第二鉄に至るまで,リン吸着薬の選択肢は格段に広がった.しかし,各々に長所があるものの,蓄積症は憂慮すべき有害事象であり,治療効果にも差があり,理想的なリン吸着薬は存在しない.加工食品摂取による無機リン負荷を控えることが最も重要であるが,それでもコントロール困難な場合には,各々の長短を理解して,症例ごとに合ったリン吸着薬の処方を行う必要がある.
「Ⅰ はじめに」慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)が進行して,リン(P)の摂取量と排泄量のバランスが崩れてしまうと高リン血症を発症する.高リン血症の制御は腎性骨症(renal osteodystrophy:ROD)の時代だけでなく,ミネラル代謝異常(chronic kidney disease-mineral and bone disorder:CKD-MBD)が叫ばれるようになった昨今まで重要な課題であり続けている.リン吸着薬は高リン血症治療のキーであるが,合併症がなく,すべての患者に一様に適したリン吸着薬は現時点で存在しない.本稿では,以前から使用されているリン吸着薬について振り返りながら,リン吸着薬の必要性と得失について概説する.
「KEY WORDS」リン,カルシウム,吸着薬,CKD-MBD,血管石灰化

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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