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特集 高齢CKD患者のマネジメント

高齢腎炎・ネフローゼ患者のマネジメント

Management of elderly patients with glomerulonephritis and nephrotic syndrome

岡林佑典坪井伸夫

Nephrology Frontier Vol.14 No.1, 34-38, 2015

「SUMMARY」我が国をはじめ,世界的に高齢化が進行しており,それに伴い高齢で診断される腎炎・ネフローゼ症例も増加している.腎生検は侵襲的検査であり,その施行に際しては慎重になる必要があるが,高齢者では臨床所見と病理組織所見の乖離をしばしば認め,また原疾患も多様であることから腎生検の有用性は高く,禁忌がなければ積極的に施行することが望ましい.治療に関しては前提として,高齢者では加齢により薬物吸収の低下など薬物動態の変化を認め,治療に伴う感染症のリスクも非高齢の成人例と比較して高いことを理解しておく必要がある.また,高齢者特有のfrailty(脆弱性)も考慮し,各症例に応じた治療方針を構築する必要がある.現時点で高齢者腎炎・ネフローゼ症候群の治療ガイドラインはないため,今後はfrailty や社会的背景なども考慮した臨床研究が望まれる.
「KEY WORDS」腎生検,薬物動態,免疫抑制療法,ステロイド副作用,Frailty

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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