<< 一覧に戻る

特集 透析医療と感染症

透析患者の結核感染症

Tuberculosis infections disease of dialysis patients

和田晃

Nephrology Frontier Vol.13 No.4, 30-34, 2014

「SUMMARY」結核は,透析施設において感染対策上注意を要する疾患である.大阪府下の透析施設に対して行った3回の調査では,透析患者の結核の罹患率は234~236/10万人と推定され,健常者よりも4.3~8.6倍高率であった.結核の感染対策において,早期発見・早期隔離が重要である.透析室における結核感染対策の体制として,感染対策委員会の設置と感染対策チームの活動ならびに感染対策マニュアルの作成,職員教育が求められる.結核患者が発生した場合,接触者検診が行われるが,大阪府下透析施設に対する調査では,多くの施設で胸部レントゲン検査,インターフェロンγ遊離試験(IGRA)が行われ,また一部でツベルクリン反応も行われていた.
「Ⅰはじめに」透析患者の感染症のなかでも,結核は感染対策上,特に注意を要する疾患の1つである.透析患者は免疫機能が健常者より低下しており,このため結核に罹患しやすいことが知られている.また,結核の感染経路は空気感染であり,透析施設などでは集団感染のリスクも高い.
「KEY WORDS」結核,院内感染対策,感染対策委員会,接触者検診,IGRA

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る