特集 高血圧と腎
(座談会)高血圧と腎
Nephrology Frontier Vol.13 No.3, 10-18, 2014
高血圧と腎臓病の発症・進展機序との間には双方向性の密接な関係がある. 慢性腎臓病(CKD)の予後改善には適切な血圧管理が重要である. 関連するガイドラインが国内外で相次いで発表され, 我が国では「高血圧治療ガイドライン(JSH2014)」と「エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン」が発刊された. 前者はかかりつけ医を対象とし, 後者は専門医を対象とするため, 立ち位置の違いに基づき, 表現に微妙な相違が見受けられる. 今号では, ガイドライン作成に関わられた先生方にお集まりいただき, ガイドライン作成時の論点, 今後の展望についてお話を伺った.
「I はじめに」 「柏原」 2014年4月に高血圧治療ガイドライン2014(JSH2014)が刊行されました. そのなかで, 腎障害を合併する高血圧の管理のあり方についても指針が示されています. JSH2014は『エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2013』での議論を踏まえて, 大きな齟齬がないように作成されました.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。