<< 一覧に戻る

海外文献紹介

“Yamanakaカクテル”からOct4を除くことで発生能力が高いiPS細胞を作製できる

青井貴之

再生医療 Vol.19 No.1, 77, 2020

2006年,Yamanakaらは特定の因子群によって体細胞を初期化し多能性幹細胞を作製できることを世界で初めて示した。iPS細胞の誕生である。ここで用いられた初期化因子群,すなわちOct4,Sox2,Klf4,cMycの4つの因子は“Yamanaka factors”あるいは“Yamanaka cocktail”と呼ばれている。その後しばらくの間,初期化因子の組み合わせの検討に関するいくつもの報告が行われた。いずれにせよ,Oct4は重要な因子であると考えられてきた。
ところが,本論文で著者らはYamanakaカクテルからOct4を除いてもマウス胎児線維芽細胞からiPS細胞が作製可能であることを示した(しかも,こうして作製したiPS細胞は,4因子で作製したものよりも発生能力が高いと述べているが,この点については本稿では議論しない)。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る