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THE COMMENTARY

スタンフォード大学における医療系起業家精神育成講座

池野文昭

再生医療 Vol.19 No.1, 45-49, 2020

現在,日本をはじめ世界各国の大学において,起業家精神を育成する講座が盛んに設立されている。医学部においてもそれは例外ではない。一昔前の日本の医学部では考えられないことである。筆者は,2001年からシリコンバレーの中心に位置するスタンフォード大学に留学し,すでに19年が経とうとしている。1939年,そのスタンフォード大学で工学部の学生2人が教授のアドバイスのもと,名もない小さな電気関連の会社を大学近くのガレージで創業した。2人の学生の名をとったHewlett・Packard社というその会社はその後,世界第2位のコンピュータ会社に成長しシリコンバレーの基礎を築き上げた。このようにスタンフォード大学は起業家育成のメッカであることは,今現在も変わりない。医学部においても,2001年から医療機器に特化した起業家育成講座であるStanford Biodesign Programが,2006年からは創薬・バイオ系における起業家育成講座であるStanford SPARK Programが設立された。これらをみると,ここスタンフォード大学においても,医療系の起業家育成講座の歴史は決して古くなく,21世紀に入ってからである。今回,この2つのプログラムを簡単に紹介させていただく。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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