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患者まで届いている再生医療

再生医療とロボットリハビリテーション

中川慧猪村剛史籬拓郎田中英一郎栗栖薫弓削類

再生医療 Vol.18 No.2, 28-33, 2019

再生医療の発展により,これまで治療が困難と考えられてきた疾患の治療が可能となってきた。リハビリテーション(以下,リハビリ)と関わりの深い脳血管障害(cerebrovascular accident;CVA),脊髄損傷,パーキンソン病等の中枢神経疾患,関節軟骨損傷や半月板損傷等の運動器疾患,狭心症や心筋梗塞等の虚血性心疾患は,再生医療の対象疾患と目され,その治療に期待が寄せられている。当初,再生医療は,後遺症や障害を残さない根治療法を目指した新規治療法と考えられていたが,臨床試験が進むにつれ,細胞治療後のリハビリの重要性が提唱されている。
再生医療の実用化は,リハビリの概念に止まらず,臨床現場を大きく変える可能性がある。しかしながら臨床現場での再生医療とリハビリとの関係性の理解度は低く,再生医療が実装化した場合にどのようなリハビリが求められ,その課題とは何かも明確ではない。そこで本稿では,広島大学宇宙再生医療センターで行っている脳梗塞の再生医療に対するロボットリハビリの要素技術の開発と実証の取り組みを紹介し,再生医療後に必要なリハビリに関して概説する。
「KEY WORDS」再生医療,幹細胞移植,脳血管障害,ロボティックス,リハビリテーション

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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