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企業紹介

株式会社ジェイテックコーポレーション―iPS細胞向け継代培養技術「JiSS」の開発と展望―

森田健一

再生医療 Vol.16 No.3, 44-47, 2017

当社は,1993年12月の創業以来,各種分野向けに要素性のある自動化技術開発ならびに装置・システムの製造販売を事業展開している。バイオ分野であれば直径100mmディッシュが240枚搭載できる大型細胞継代培養自動化装置「KBシリーズ」や,培養皿によるiPS細胞培養でCO2インキュベータ内にて培地交換を可能とするiPS細胞培養向け自動培地交換装置「CellPet®Ⅱ」などを開発・販売してきた。
また最近においては,難治性疾患に対し,従来の薬剤治療や生体材料を用いた医療に代わって,再生医療が急速に普及する環境が整いつつある。患者またはドナーから採取した細胞を増殖,分化,組織化する技術の開発において3次元的な組織を得るための培養法の確立は極めて重要性が高いと考えられる。
そのなかで,当社独自の3次元浮遊培養技術「CELLFLOATR」は,細胞培養液を満たした円筒型の回転培養ベッセルを回転数制御することにより,ベッセル内の細胞(組織)を沈ませようとする力(重力)と浮かせようとする力(培養液の流れによる力,浮力など)を釣り合わせ,細胞(組織)を沈降させずに浮遊状態を維持しながら3次元的に培養する技術であり,増殖,分化誘導により目的の組織を得ることができる。当社では,このCELLFLOATRをiPS細胞などの幹細胞から,軟骨細胞などの大型細胞組織まで適用し,新しい3次元培養技術の開発を進めているところである1)-5)

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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