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海外文献紹介

オルガノイド形成を材料学的に制御する

山本雅哉

再生医療 Vol.16 No.2, 58, 2017

オルガノイドは,単なる細胞凝集体ではなく,細胞の種類,立体構築,生理的特性などが試験管内で再現された細胞組織体である。このため,発生生物学,数理生物学,再生医療,創薬など,異なる研究分野への応用が期待されている。
本論文は,オルガノイド形成に対する材料学的アプローチについて述べている。具体的には,腸管上皮幹細胞を合成高分子の一つであるポリエチレングリコール(PEG)からなるハイドロゲルに包埋することによって,オルガノイド形成を誘導する。重要なことは,幹細胞の増殖フェーズとオルガノイド形成のフェーズとで,材料に求められる要件が異なる点である。すなわち,増殖フェーズでは,硬いハイドロゲルとフィブロネクチンが必要であるが,オルガノイド形成のフェーズではこの要件が軟らかいハイドロゲルとラミニンとに変わる。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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