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2014年度日本再生医療学会

【臨床】学会賞 iPS細胞を用いた脊髄再生医療の実現

Realization of regenerative medicine for spinal cord injury using iPS cells

中村雅也

再生医療 Vol.13 No.4, 53-59, 2014

「はじめに」20世紀初頭の神経解剖学の巨星Santiago Ramon y Cajalも,晩年の著書の中で“Once development was ended, the fonts of growth and regeneration……. dried up irrevocably.”と述べているように,成体哺乳類の中枢神経系は最も再生が困難な臓器の一つである1)。脊髄損傷とはその中枢神経である脊髄実質が外傷などを契機として,損傷部以下の知覚・運動・自律神経系の麻痺を呈する病態である。我が国では毎年約5,000人の患者が新たに発生しており,総患者数は10万人以上に達しているにも係わらず2),いまだ有効な治療法は確立されていないのが現状である3)4)。しかし,最近の幹細胞生物学と再生医学研究の発展は,Santiago Ramon y Cajalの通説を覆しつつある。
「KEY WORDS」脊髄損傷,iPS細胞,神経幹細胞,移植,再生

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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