Q&A
インフルエンザとCOVID-19が同時感染する場合(迅速診断と抗原検査が同時に陽性になるケース)もあると思いますが,その場合,インフルエンザの治療だけでよいでしょうか.
掲載誌
インフルエンザ
Vol.24 No.1 47,
2023
著者名
佐藤 晶論
記事体裁
抄録
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連載
/
Q&Aシリーズ
疾患領域
呼吸器
/
感染症
診療科目
一般内科
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呼吸器内科
/
小児科
媒体
インフルエンザ
Key Words
インフルエンザ
/
SARS-CoV-2
/
COVID-19
/
抗ウイルス薬
SARS-CoV-2による世界的な流行が確認されて以降,世界的規模でのインフルエンザ流行は報告されていません.そのため,SARS-CoV-2とインフルエンザウイルスとの混合感染の割合についての報告にはばらつきがみられますが,SARS-CoV-2感染18,021例を対象としたレビューでは,それらの0.7%(95%信頼区間:0.4~1.3)でインフルエンザウイルスとの混合感染が確認されています¹⁾.また,英国からの報告では,3.3%の患者でインフルエンザとの同時感染が確認され,さらに,同時感染患者では入院や人工呼吸器管理を要するリスクが高くなることも報告されています²⁾.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。