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治療(インフルエンザ)

インフルエンザ脳症について

河島尚志山中岳森地振一郎

インフルエンザ Vol.21 No.3, 25-31, 2020

インフルエンザ感染症では,一部の子どもや高齢者において生命にかかわるほど重症化する.このなかで,対応に時間的余裕がなく最も警戒しなければならない疾患が,小児を中心に発症するインフルエンザ脳症である.本邦を中心とした東アジアに多く認める.脳症の一部の患者において高サイトカイン血症を認め全身状態の悪化を起こしている.近年は高サイトカイン血症を伴わない二相性の経過をとるけいれん重積型が多くなっている.脳症の病態としてウイルス側とホスト側の要因が判明してきており,遺伝的素因や自然免疫の関与がいわれている.適切な治療を遅滞なく行うことが肝要で,ガイドラインが予後改善に役立っている.
「KEY WORDS」けいれん重積型脳症,エコノモ脳炎,辺縁系脳炎,抗ウイルス薬,bright tree appearance

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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